ワンマンLIVEツアー2023 「Storyteller」へご来場下さった皆さま、本当にありがとうございました!
5/5 東京公演、「Storyteller ~Let there be light~」のStoryteller書き下ろし日記を皆さまに公開いたします。
*本ツアーのHome Town会員特典では、東京公演以外の日記が全て読めるQRコード付き「しおり」をプレゼントいたしました。
こちらの企画へも沢山のご参加を頂き、ありがとうございました。
今後も、Home Town会員の皆様に喜んでもらえる企画を計画しております!どうぞお楽しみに!
Storyteller(伊東歌詞太郎)書き下ろし日記
〜5/5(水祝) Zepp DiverCity〜
この日はStorytellerツアーの最終日という位置づけではあるが、
僕の中ではそういう意味合いを持った日であるという気持ちではない。
ここ数年は何度も伝えてきていることだが、
初日から最終日に向かってクオリティが上がっていくという考え方が全然納得できない。
なのでこの日は宣言していた通り、ツアー最大キャパシティのZepp DiverCityにて、
一度も披露したことがないセットリストかつ、初披露の新曲を2曲含むライブを行った。
数年前から最終日だけ副題をつけているのは、
それまでの日程とは別のライブくらいの気持ちでやってます、ということを表現するためである。
当たり前の話ではあるが、前日までツアーを回っているわけなので
この日のためにリハーサルをする日程を別にとることはできない。
僕は「いわゆる練習」というものを明確に否定している。
例えば、1曲をひたすらに練習した場合、その曲を歌うことに関しては一気にスキルアップがなされると思うが、
ほかの曲に対してのスキルアップはごく限定的になるのではないか。
なので、毎日音楽的な修練を積む、ということであれば
世間一般が考える「いわゆる練習」に時間を使うよりも、例えば深夜の山の中で歌ったほうがいい。
深夜の山の中は真っ暗で普通に怖い。それによって襲ってくる恐怖の中で歌うという経験は、
どんな楽曲をどんな状況で歌う時でも必ずや血肉になる。あと流れ星を見て心を動かすこともできる。
一例になったが、これが僕の考える「音楽の基礎的な能力」の一部分であると考えている。
ほかにもたくさんの基礎練習がある。
僕は「基礎的な能力を毎日修練していればいつどんな状況でも最高の音楽を奏でられるはずである」という
自分の音楽哲学をいつか証明したいと思っていた。
しかしながらスタッフやバンドメンバーたちの信頼がなかったらこんなことを言っても理解されない。
少しずつ彼らの信頼を得られたという実感があったので、今回のようなライブを提案した。
快諾してくれた360度すべての人に感謝と、本当に付き合ってくれるんだという驚きを表明したい。
そして、そんな状況で出来上がったライブ、僕は言葉にならないような、
説明ができないようなすさまじいライブになったと感じている。
来てくれたあなたがライブの一翼を担っているのは何度も伝えているけれども間違いのない事実である。
来てくれたあなたに感謝と、ここまで付き合ってくれたことに対する驚きを伝えたい。