11月17日。東京は快晴。この日、シンガーソングライターの伊東歌詞太郎さんの「ワンマンLIVEツアー「君住む街へ」阪名東編が東京豊洲PITにて開催された。
僕は静岡から新幹線で耳に歌詞太郎さんの音楽を聴き、期待と緊張を胸に東京へ向かった。このレポートとは関係ないが、僕はその日LIVE直前に仕事で必要な大事な試験があった。この結果は・・・。いや、この話はここではやめておこう。
東京公演は8月31日の福島から始まったワンマンLIVEツアーの最後を締めくくるLIVE。僕は、これまでに三重公演、静岡公演へ参加している。ここで少し思い出。三重の会場はよかった。会場はアメリカンな内装でレトロな雰囲気で平成生まれの僕にとっては新鮮だった、そして小さな会場だったため会場の一体感がたまらなく良かった。そして静岡は地元開催かつようやく中部地区でLIVEが開催された。実は、歌詞太郎さんは気づいていないかもしれないが、伊豆や富士の東部、浜松の西部はソロで路上LIVEやイベントで来県しているが、中部ではほとんどLIVEをしていないのだ。中部地域に住んでいる僕にとっては嬉しいことだった。もちろんLIVEは三重を礎とした素晴らしい音楽だった。

試験が16時に終わり、何とか開始前までに会場入り。FCチケットでかなりいい番号だったがぎりぎりに間に合った僕のポジションはかなり後ろ側。残念ながらも参加できることには変わらないから、それでもよかった。
17時SEの音量が少しずつ上がり会場のボルテージも上がっていく。いつものバンドメンバーが登場していく。べーちゃんのドラムソロが始まり、歌詞太郎さんの登場。ゆったりとした白いTシャツを身に纏い青の空間の中でひときわ目立つ。
そんな1曲目は「北極星」。東京に帰ってきた歌詞太郎さんの「ようこそ」掛け声は最後のツアーであることが伝わってきたとともに、集大成になることを予感させた。
「It’s all right!」。コール&レスポンスで会場のテンションはどんどんあがり、「つながって」になると四方からカラフルな風船が!歌詞太郎さんのライブ史上初めての試みではないかと思う。思わぬサプライズでテンションが上がった。風船が観客によって高く弾み、ぷ○ぷ○を連想させた。
「惑星ループ」出だしから大歓声。歌詞太郎さんが人差し指を上げると、全員で人差し指を高く上げ指を回す。楽しい時間となった。
MCで早速涙ぐむ歌詞太郎さん。観客は拍手をやめないし、寧ろどんどん大きくなっていく。涙腺がぶっ壊れた眼からは涙は流れないが想いは伝わってくる。

「さよならだけが人生だ」これには鳥肌が立ち、言葉にできないけど私の心にとても響いた。
「365」歌詞太郎さんのご友人の結婚式で歌った曲だという。この曲でバックスクリーンに美しい淡い桃色の花びらが舞い散る様子とポツポツと映し出される歌詞。歌詞太郎さんのまっすぐな歌声が映像と共に流れた。
「約束のスターリーナイト」「小さなころから」歌詞太郎さんの歌う姿や柴田さんの演奏・ギターを弾いている手元が映し出されて。M○テを生ライブでみている感覚だった。歌詞太郎さんいわくお金がかけられたので、DVD用に撮影するようないいカメラを使ったとのこと。
「アストロ」曲調が変わって柴田さんのギターソロから始まる。引き続き映像が流されて、美しい星と宇宙空間を連想させるような演出だった。
「ワールドランプシェード」buzzG作曲のこの曲は前日にUPされた。早速、披露してくれた歌詞太郎さんに粋を感じる。
「からくりピエロ」ジャズ調の雰囲気で演奏され、おしゃれな空間に変わる。歌詞太郎さんからも色気を感じた。
「ラピスラズリ」柴田さんのギターの音と共に弾む心。一際輝きかっこよく響く曲だと思った。
「真夏のダイヤモンド」野球の曲(笑)1、2、3、4と全戦全勝をみんなで大声で叫ぶ。
「革命トライアングル」燃え上がる炎と魂に響くような熱い思いを込めた歌声が印象的なこの曲はとてもロックだった。
「ムーンウォーカー」軽快な手拍子と少し低めの歌詞太郎さんの声から入るこの曲はファンと一体になって作り上げられる。
「I Can Stop Fall in Love」ここでマフラータオルの出番。歌詞太郎さんと観客全員でサビにはタオルを回す。もちろんマフラータオル以外のペンライトやハンカチ、片腕だけでもいい。とにかくみんなで回すことが大切。そしてサビではみんなでコールを歌い一気に熱量が上がるこの曲は楽しかった。
「magic music」好きな曲の1つ。珍しく歌詞が飛んだ歌詞太郎さん。それでも全力で歌う歌詞太郎さんに心打たれました。ミスしても全力。
「帰ろうよマイホームタウン~追想~」この曲がLIVEの終わりを告げる。最後にみんなでコーラスする場面は、楽しかった気持ちと共に少しの寂しさを感じる。それでも、また歌詞太郎さんに会いに行きたいと思う。そんな気持ちにさせてくれる曲だ。

~アンコール~ ライブTシャツを着てきた歌詞太郎さん。本当はパーカーの予定だったが、なぜか下半分が濡れていて着れなかったらしい。恐る恐る確認したが無味無臭だったらしい。無味とは・・・。本人はなめてないと全否定していた。
「パラボラ」「僕だけのロックスター」本当の最後の最後。この2曲はやはり特別だ。ツアーの本当の終わりを告げるとともに、ロックスター伊東歌詞太郎のステップアップへの礎となる曲だと確信できる曲だと思うし、次への期待を膨らませ、また来たいと思えるような締めの最高の曲だと思う。


直撃レポーター
選出された5名で質問してきた。東京会場は関係者が多くいるため、質問は一人1問。短い時間であったが、ライブ終了直後の忙しい中時間をくださった歌詞太郎さんとスタッフの方には感謝します。

質問1:歌詞太郎さんのプライベートは??
A:基本的に16~18時間は音楽に充てて、6~8時間は睡眠に使うと言う。睡眠は必ずとり、徹夜は絶対しないと決めているそう。ちなみに、LIVE前日は基本的には休みにしており、11/16(土)は名古屋にある「仙味」という元祖台湾ラーメンのお店を目的に出たが、やはり遠いと判断したのか、途中引き返して箱根に行き、温泉に入って東京で夕飯を食べたとのこと。歌詞太郎さん曰く、箱根のお湯は絶対、普通のお湯。

質問2:2014年ワンマンLIVE「こころ」から今日までの「君住む街へ」で変わったこと変わってないこと。
A:基本的には音楽が好きとか歌への想いとかファーストLIVEの当初から変わっていなという。しいて言うなら、全力を出せる幅が広がり、それが表現力や歌唱力などに影響している。またLIVEで歌っている時には無心になると言う。僕も詳しくは言えないが、アドレナリンがすごく出て、歌っている曲を作った時の事や情景が浮かぶくらい。今回で言うと、「ムーンウォーカー」はとある山に登ったときに感じたことを詩にした曲で
今日歌ったときに、土や空気の匂いや360°パノラマの景色など、その時に感じた空気感を感じることができたと言う。

質問3:歌詞太郎さんのことを知らいない知人に、歌詞太郎さんのことを紹介するときにおおすすめしたい曲があれば教えてください。
A:どれもおすすめ。自分が好きな曲を出しているので一つに絞れない!愛している曲を世に出していてどれも一押しの曲。それでも挙げるのであれば、ファン人気が高いのは「パラボラ」「雨ニモ負ケズ」「magic music」、最近の曲であれば「真夏のダイヤモンド」「革命トライアングル」。※ちなみに筆者が好きなのは「雨ニモ負ケズ」つらいことがあっても頑張ろうという気持ちになれる。日々この曲に励まされていると思う。

質問4:曲を作るときに心がけていることは?
A:他のアーティストはたまに言う「感情を込めて作った・歌った」のコメントに違和感がある。歌詞太郎さんはいい意味で音楽に関して気にかけないことが大切だと考えている。これは音楽と一体化して無我の境地に至ることが大切で、詩を書く人・歌う人がその音楽と一心同体になって表現することがベストだと考えているからである。この状況で聴いた人がそれぞれ考えて感じてくれたらいい。

質問5:LIVEグッズでミミとポンのグッズがあるが、飼い主目線での出来を教えてください。
A:以前出した靴下は胡坐をかいたときに、ミミとポンが見れるようにした。今回のトートバックの絵には歌詞太郎さんの日常のシーンが表現されていて、青トートは歌詞太郎さんがベッドで寝ているときに顔下にミミポンが一緒に寝てくれる時の絵だと言う。赤トートは歌詞太郎さんが帰宅したときに、ミミポンが玄関で出迎えてくれる時の絵なのだ。ミミポンの話であれば1日では足りないとおっしゃってました(笑)

インタビューはライブ会場の外にある楽屋棟で行われた。案内された部屋にはすでに歌詞太郎さんが待っていてくださり、終了直後で疲れているなか、温かく迎え入れてくれた。
質問時間は短かったが、歌詞太郎さんは真摯に答えてくれた。残念ながら化粧を落とした後だったのですっぴんだったが、相変わらずのイケメン具合。この人に化粧は本当に必要なのかと思う。
インタビューが終わり、帰りに会場入り口付近で歌詞太郎さんとメンバー、スタッフさんが打ち上げを始めているところに遭遇した。一生経験できないであろうところに遭遇できてすごくいい経験になった。


今回、このような貴重な機会を与えて頂いたことにとても感謝します。レポートなど今まで書いたことがないので、読みづらい文章になってしまったことはご容赦ください。
僕は2014年のワンマンツアー「こころ」からずっと歌詞太郎さんのLIVEを拝聴している。僕のこれまでの人生では就活や仕事、あるいはプライベートでうまくいかないことなどいくつもあった。そんな時、歌詞太郎さんの音楽を聴くことで何度も心救われてきた場面があり、諦めずに頑張ろうと励まされてきた。それはこれからも彼の音楽は僕の支えになることは間違いない。今日のライブを過去にし、礎にして次のLIVEはさらに良いものにしていくと言う歌詞太郎さん。今日を超えるLIVEはどんなことになるのだろうと想像も難しいが、次のLIVEにいけるその時まで楽しみにしておこうと思う。